ターミナルに「/design」と打つと、図が出てきた

Anthropicが日本時間2026年8月18日、Claude Codeに「/design」というスキルを追加しました。文字を打ち込む画面から、図やレイアウトが出てくる仕組みです。コマンドライン、つまり文字だけの画面からグラフィックがどう出てくるのか。気になったので、実際に比較表を1枚作ってみました。分かったことを順番に書きます。

文字だけの画面から、図が出てくるようになりました

Claude Codeは、文字を打ち込んでコンピューターを操作する画面(ターミナル)で動く道具です。これまではコードを書くことが中心でした。

そこに日本時間の8月18日、「/design」というスキルが加わりました。Anthropicの公式Xでの発表です。協定世界時では8月17日にあたります。段階は「リサーチプレビュー」、つまり試験的な公開とされています。

「/design」と打つと、デザインの作業領域が用意されます。1枚の広い画面の上に複数の版が並び、拡大や縮小をしながら全体を見渡せます。

置かれる場所は2つです。HTMLファイルが自分のパソコンの中に作られ、同時にclaude.ai上のページとしても公開されます。手元だけで完結するわけではありません。

実際に比較表を1枚、作ってみました

頼んだのは、A4縦くらいの比較表です。6月と8月の「/design」が何をするものかを、5つの軸で並べてもらいました。

かかった時間は2分33秒でした。ただしこれは今回の環境での話です。頼む内容やパソコンの状態で変わります。

途中で、色の使い分けの意図まで説明が返ってきました。6月側を退いた灰色、8月側をオレンジにして、どちらの話かが見出しを読まなくても分かるようにした、という具合です。

配色の理由を言葉で説明してくる。ここが、これまでの図の作り方といちばん違うと感じた部分です。

出てきたのは、画像ではなくURLでした

意外だったのは、ここです。

画像ファイルが手元に落ちてくると思っていたのですが、ターミナルに表示されたのは1本のURLでした。クリックすると、別のウィンドウに比較表が開きます。

二つの /design

Claude Code

同じ名前の、別のもの

2026年6月と8月、Anthropic は二度「/design」を発表しました。綴りは同じで、中身は違います。どこが違うのかを5つの軸で並べます。

2026.06.17

/design

手元で動くのはコマンドだけ。デザインそのものは claude.ai の側にありました。

2026.08.17

/design

アートボードごと Claude Code の内側へ。ターミナルから出ずに完結します。

5つの軸で比べる
2026年6月17日 2026年8月17日
発表の主語 Claude Design ── claude.ai 側の更新 Claude Code ── 手元の環境への内蔵
/design が開くもの claude.ai 上のデザインプロジェクト 手元に書き出されるアートボード(.dc.html
土台になっている場所 claude.ai の Claude Design Artifact ── claude.ai 上のライブページ
編集する場所 claude.ai/design のキャンバス CLI・デスクトップアプリの中
発表時のステータス表記 大型アップデート リサーチプレビュー

6月は、二つの場所のあいだに橋を架けた。
8月は、橋を渡らせずに、こちら側へ取り込んだ。

出典

  • Claude Design now stays on brand for daily work(Anthropic 公式ブログ、2026年6月17日)
  • @ClaudeDevs(Anthropic 公式X、2026年8月17日)
  • Claude Code v2.1.235 に同梱された design スキルの説明文

確認日 2026-08-19

つまり、できあがるのは1枚のページです。公開先はclaude.aiで、最初は自分だけが見られる状態です。誰かに見せるかどうかは、あとから自分で決めます。

用途を先に伝えておくと、手戻りが減ります

作業のあとに、道具の側から注意が1つ返ってきました。

表の中では等幅の書体(文字の幅が揃った書体)を使っています。これを画像として書き出すと、別の書体に置き換わることがあるそうです。画像で使う予定があるなら先に言ってほしい、と添えられていました。

実際に画像として書き出したわけではないので、こちらでは確かめていません。ただ、言われてみればそのとおりです。ページとして見せるのか、画像として貼るのか。出口が違えば、組み方も変わります。

出てきたものをそのまま使うのではなく、用途を先に伝える。ここは人の側に残る仕事です。

6月にも、同じ名前のコマンドがありました

ややこしいのですが、「/design」というコマンド自体は6月17日の時点でもありました。

6月のものは、ブラウザー側にあるデザインの作業場所を、ターミナルから作ったり同期したりするための入り口でした。

8月のものは、その作業のやり方そのものがターミナル側に持ち込まれた形です。ただし、すべてが手元に移ったわけではありません。ファイルは手元に、できあがったページはclaude.ai側に置かれます。

クラウドから手元へ移った、という話ではなく、両方を組み合わせる形に変わった。そう読むほうが実態に近そうです。

現時点で、まだ分かっていないこと

試験的な公開の段階のため、公表されている情報は多くありません。8月19日時点で確認できていないのは、次のような点です。

・この「/design」そのものの対象プランや提供条件 ・6月の「/design」と入れ替わったのか、両方あるのか ・公式の説明書への反映

なお、土台となる仕組みの側の条件は公開されています。有料プラン向けであること、claude.aiへのログインが必要なことなどです。この「/design」にも同じ条件がかかると考えるのが自然ですが、そう明記されているわけではありません。

触ってみるのはよいとして、仕事の手順に組み込むのは、もう少し様子を見てからでよさそうです。

触ってみないと分からないことが、まだあります

今回の変化は、文字を打つ画面から図が出てくるようになった、という一点に尽きます。

実際に1枚作ってみたことで、2分半ほどで形になることと、出てくるのが画像ではなくURLだということが分かりました。どちらも、発表文を読んだだけでは出てこない話です。

新しい道具が出るたびに、すべてを追いかける必要はありません。ただ、自分の仕事で使えるかどうかは、一度触ってみないと分かりません。


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この記事を書いた人

デジタルとリアルの交差点をつくる

合同会社デジタルの窓口 代表
山本 達也(ヤマタツ)

兵庫県姫路市を拠点に、WebディレクションやAI活用支援をはじめ、多岐にわたって活動しています。IT専門メディアのテックライター・AIナビゲーターとしては、生成AIやエージェンティックAI、サイバーセキュリティ、宇宙開発といった最先端テクノロジー領域を中心に、これまでに累計約4,500本の記事を執筆してきました。

ウェブ解析士やデジタル推進委員としてのデータに基づく専門的な視点を持つ一方で、ハイブリッド型ビジネス交流会「クロストーク」の代表も務めています。オンラインの最先端テクノロジーだけでなく、オフラインの「人と人との繋がり」や地域のコミュニティを大切にし、デジタルとリアルの両面から起業家や企業の皆様に伴走するスタイルを得意としています。

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