ホームページに問い合わせが来ない。原因はどこにあるのか

ホームページはあるのに、問い合わせが来ない。

このとき多くの方が、デザインを疑います。ただ、私が相談を受ける中では、見た目だけが原因だったケースは多くありません。原因を確かめないまま作り直すと、同じ結果をもう一度お金を払って買うことになります。

この記事では、原因を2つの場所に切り分ける方法を書きます。読み終えたあと、次に何を確認すればいいかが決まる状態を目指しています。

目次

まず、2つに分けて考えます

問い合わせが来ないとき、止まっている場所は次のどちらかです。

外側は、人がホームページにたどり着くまでです。Google検索だけではありません。Googleマップ、SNS、広告、チラシ、口コミ、紹介。ここには、オンラインもオフラインも含まれます。

内側は、ホームページに入ってから、問い合わせを送信するまでです。ページを読んで、問い合わせページへ進み、フォームを送るまでの範囲です。

この記事では、外側のうちGoogle検索を確認します。検索から見つけてもらえているかは、Google Search Consoleで確かめられます。

なお、SNSやマップ、チラシからの流入が主なら、確認する場所はそれぞれ別になります。この記事の手順で「検索からは来ていない」と分かっても、それだけで集客全体が止まっているとは限りません。

ひとつ補足があります。チラシや口コミで名前を知った人は、そのあと社名や店名で検索してくることが多いです。つまりオフラインの入口が効いていると、検索の記録にも現れます。 社名での検索が多いか、それ以外の言葉が多いか。ここを分けて見ると、いまどちらの入口で見つけられているかが分かります。

この2つは、見る場所も、直す方法もまったく違います。

そして順番があります。先に外側を確認してください。 外側が通っていない状態で内側を直しても、意味がないからです。人が来ていないページで、ボタンの色を変えても何も起きません。

「デザインが古いから」が誤診になりやすい理由

最初にデザインを疑う気持ちは、よく分かります。

ホームページで唯一、自分の目で確認できる部分だからです。数字は見えませんが、見た目は見えます。だから、見えるところを直そうとします。

ただ、この推測が当たるのは、訪問者がページを見たうえで離れている場合だけです。そもそも訪問者が来ていないなら、見た目の古さは原因になりようがありません。

もう1つあります。リニューアルの相談は、どうしても見た目の話から始まりがちです。相談する側もされる側も、見えるところから話を始めます。その結果、測る工程が抜けたまま制作が始まります。

順番があります。まず測る。原因を1つに絞る。それから直す。この順番を守るだけで、費用の大半は無駄になりません。

外側を確認する:検索結果に出ているか

実は、私自身がこれをやっていました。

お客様のサイトではありません。自分がファウンダーを務めているコミュニティのサイトです。手打ちのHTMLを1ページ置いて、中身が整うまで検索に出さないようにしていました。

その設定を外すまで、1年8か月かかっています。ホームページを作る仕事をしている人間が、自分のサイトでこれをやりました。知らなかったのではなく、外すタイミングを逃しただけです。

だから、順番を守ってくださいと書いています。

外側を見るときは、Google Search Consoleを使います。Googleが無料で提供しているサービスです。

確認するのは2つです。

そのページが、検索結果に表示される状態にあるか。 Googleは検索の仕組みを、クロール、インデックス、検索結果の提供という3つの段階で説明しています。2段階目のインデックスに登録されていなければ、検索結果への表示はそもそも始まりません。

実際に何回表示され、何回クリックされたか。 表示すらされていないのか、表示はされているが選ばれていないのか。ここで直す場所が分かれます。

この2つで、次のように整理できます。

状態まず見る場所
インデックスに登録されていない登録されていない理由
登録されているが、表示回数がほぼない検索される言葉との適合
表示はあるが、クリックが少ないタイトルと説明文
表示もクリックもある検索語とクリック数を確認。問題なければ内側へ

上から順に確認してください。 登録されていない状態でタイトルを直しても、そのタイトルは誰にも表示されません。

4行目には注意が要ります。クリックが数件だけだったり、社名で検索した人ばかりだったりしても、この条件は満たしてしまいます。どんな言葉で、どれだけ来ているかまで見てください。

なお、登録されていない理由はひとつではありません。検索結果に出さない設定が残っている場合もあれば、Googleがまだページを見つけていない場合、内容や重複が理由になっている場合もあります。理由によって、直す場所が変わります。

内側を確認する:来た人が、送信まで進んでいるか

外側が通過していたら、次は内側です。ここはアクセス解析の担当になります。

見るのは主に2つです。

問い合わせページまで到達しているか。 サイトに来た人のうち、どれだけの人が問い合わせページを開いているか。ここが極端に少なければ、導線の問題です。どのページからも問い合わせにたどり着けない構造になっていることがあります。

フォームで離脱していないか。 問い合わせページまでは来ているのに、送信されない。この場合は入力項目の数、必須項目の多さ、確認画面の有無などを見ます。

ただし、入力を始めた人と送信した人をそれぞれ計測できる設定になっていることが前提です。 ページを見た回数だけでは、フォームのどこで止まったかは分かりません。

デザインの話が出てくるとしたら、ここです。外側が通過していて、内側で止まっている場合に限られます。

測らずに作り直すと、何が起きるか

原因が分からないまま次の手を打つと、順番を間違えます。

検索結果に出ていないサイトで、写真を差し替えても何も変わりません。逆に、表示はされているのにクリックされていない状態で記事を増やしても、そのページがクリックされない原因は解消しません。

制作費は会社によって幅がありますが、当社では小規模なサイトで150,000円(税込)からいただいています。決して小さい額ではありません。原因を特定しないまま作り直せば、その費用がもう一度発生します。しかも原因が残っているので、結果も同じです。

先に測る。それだけで、不要な作り直しは避けられます。

まず、外側から確認してください

まとめます。

問い合わせが来ない原因は、たどり着くまでの外側か、入ってからの内側にあります。外側には検索だけでなく、マップ、SNS、広告、チラシ、口コミ、紹介が含まれます。確認する順番は、外側が先です。

外側のうちGoogle検索は、Search Consoleで確認します。検索結果に表示される状態にあるか、実際に何回、どんな言葉で表示されクリックされたかを見ます。内側はアクセス解析で、問い合わせページへの到達とフォームの離脱を見ます。

デザインを疑うのは、そのあとです。

「作っただけ」で終わらせないために、公開してからが本番です。まずは、いまの状態を数字で確かめるところから始めてください。


外したあと何が起きたかは、また別の機会に書きます。


ホームページの制作と改善のご相談

姫路を中心に、ホームページ制作とWeb集客の支援をしています。 「作ったのに問い合わせが来ない」という状態の切り分けから対応しています。

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この記事を書いた人

デジタルとリアルの交差点をつくる

合同会社デジタルの窓口 代表
山本 達也(ヤマタツ)

兵庫県姫路市を拠点に、WebディレクションやAI活用支援をはじめ、多岐にわたって活動しています。IT専門メディアのテックライター・AIナビゲーターとしては、生成AIやエージェンティックAI、サイバーセキュリティ、宇宙開発といった最先端テクノロジー領域を中心に、これまでに累計約4,500本の記事を執筆してきました。

ウェブ解析士やデジタル推進委員としてのデータに基づく専門的な視点を持つ一方で、ハイブリッド型ビジネス交流会「クロストーク」の代表も務めています。オンラインの最先端テクノロジーだけでなく、オフラインの「人と人との繋がり」や地域のコミュニティを大切にし、デジタルとリアルの両面から起業家や企業の皆様に伴走するスタイルを得意としています。

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