Googleスライドの動画変換|使える条件と注意点

スライドを作っておくと、そのまま動画にできます。Googleスライドを読み込ませると、要点をまとめた台本と読み上げの声を付けて、1本の動画にしてくれる機能です。実際に5枚のスライドで試したものを載せたうえで、使うために何が必要か、どこまで自動でできるのか、そして自分で手を入れられるのはどこまでかをまとめました。

目次

スライド5枚が、こういう動画になります

まず、できあがったものをご覧ください。読み込ませたのは、Web集客の順番についてまとめた5枚のスライドです。

5枚のスライドから生成した動画。読み上げの声はAIによるものです

撮影も録音もしていません。スライドを渡しただけです。今回は、動画の編集ソフトも使っていません。

読み上げているのは人ではなく、AIが作った音声です。日本語の発音は自然で、聞き取りにくいところはありませんでした。

やったことは、スライドを渡しただけです

手順は3つです。

1つめは、スライドを用意することです。今回は5枚作りました。1枚に見出しと本文を置いた、ふつうのスライドです。

2つめは、Google Vidsという動画作成ツールを開いて、ファイルメニューから「スライドから動画生成」を選ぶことです。あとは作ったスライドを指定します。

3つめは、生成された台本と声を確認して、動画の生成を実行することです。ここで手を入れられます。詳しくは後述します。

読み上げを付けるには、変換をはじめる画面で、AIナレーションを含める設定をオンにしたまま進めます。今回の5枚では、数分で動画の下案ができました。

台本は、書いた文章そのままではありません

ここがいちばん驚いた点です。

スライドに書いた文章を、そのまま読み上げるとは限りません。AIが内容を読んで、台本を作り直します。今回試した例では、200字ほどの本文が70字前後の話し言葉になりました。

たとえば「顧客情報を持ち出さないでください」という一文が、「情報漏えい防止のため」という言い方に変わります。要約というより、書き直しに近いものです。

そのため、生成された台本は必ず確認してください。意図と違う言い方になっていることがあります。

台本は生成する前の画面で直せます。文章を書き換える、いらない部分を消す、読み上げる声を選ぶ。この3つが、動画ができあがる前にできます。

試した画面では、声を37種類から選べました

読み上げる声は、一覧から選びます。落ち着いた低い声、明るい高い声、聞き取りやすい声など、それぞれに短い説明が付いています。

今回の画面で数えたところ、37種類ありました。新しいほうが30種類、以前からあるものが7種類です。以前からあるほうは、ナレーター、教師、コーチといった役割の名前が付いています。

選べる声は、更新によって変わる場合があります。

声を選び直すと、すべての場面の読み上げをまとめて作り直せます。生成したあとも、台本と音声は編集できます。

無料のアカウントでも、回数の上限つきで使えます

有料の契約がなくても試せます。個人の無料のGoogleアカウントも、公式の対象一覧に載っています。

ただし回数に上限があります。無料のアカウントには月に50クレジットが割り当てられ、この機能は1回あたり5クレジットです。

50クレジットをすべてこの変換に使う場合、計算上は月に10回分です。画像の生成や音声の生成でもクレジットを使うため、ほかの機能と併用すると、その分だけ少なくなります。

会社でGoogle Workspaceを使っている場合は、BusinessとEnterpriseの各プランが対象です。こちらは回数の上限がありません。個人でGoogle AI ProかUltraを契約している場合も同じです。

お使いのアカウントで使えるかどうかは、Google Vidsを開いてファイルメニューを見るのが早い方法です。項目が見当たらない場合は、ログインしているアカウントを確かめてください。

会社や学校のアカウントでは、管理者の設定で止まっていることもあります。新しい機能は順番に配られるため、届くまで表示されない場合もあります。

動画にすると、届き方が変わります

同じ内容でも、文字と動画では読まれ方が違います。

チラシやPDFは、開いてもらうところから始まります。動画は再生ボタンひとつで、最後まで見てもらえることがあります。読む気力がないときでも、聞くだけなら続けられます。

お店の案内、サービスの説明、スタッフ向けの手順書。文章で作ったものが手元にあるなら、動画にする道が増えたことになります。

動画を作るために、あらためて動画を作る必要はありません。スライドで作っておけば足りる、という順番です。

注意しておきたいこと

読み上げの声はAIが作ったものです。人が話しているように聞こえますが、そうではありません。お客様に向けて配信する場合は、その旨を添えておくほうが誠実だと考えています。

もうひとつ、生成された内容の責任は、出した側にあります。台本が事実と違っていても、AIが直してくれるわけではありません。公開する前に、必ず自分の目で通してください。

まとめ

Googleスライドを渡すと、台本と読み上げの声を付けた動画ができます。今回は数分ででき、撮影も追加の編集もしていません。ただし台本は作り直されるので、確認は必要です。

そして、この機能を使うにはスライドが要ります。何を伝えたいのかを、先に文章にしておく必要があるということです。動画にするかどうかは、そのあとの話になります。

何から始めればいいか分からない、という段階からご相談いただけます。ご相談とお見積もりは無料です。

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この記事を書いた人

デジタルとリアルの交差点をつくる

合同会社デジタルの窓口 代表
山本 達也(ヤマタツ)

兵庫県姫路市を拠点に、WebディレクションやAI活用支援をはじめ、多岐にわたって活動しています。IT専門メディアのテックライター・AIナビゲーターとしては、生成AIやエージェンティックAI、サイバーセキュリティ、宇宙開発といった最先端テクノロジー領域を中心に、これまでに累計約4,500本の記事を執筆してきました。

ウェブ解析士やデジタル推進委員としてのデータに基づく専門的な視点を持つ一方で、ハイブリッド型ビジネス交流会「クロストーク」の代表も務めています。オンラインの最先端テクノロジーだけでなく、オフラインの「人と人との繋がり」や地域のコミュニティを大切にし、デジタルとリアルの両面から起業家や企業の皆様に伴走するスタイルを得意としています。

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